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Text File  |  1995-03-16  |  11KB  |  326 lines

  1.  
  2.           X680x0 Ko-Window MCDRV 曲データマルチプレイヤー
  3.                 KoMcp.win v1.14
  4.                              1995 3/16 小笠原博之
  5.  
  6.   Ko-Window 上で MCDRV による音楽演奏を行います。MCDRV でコンバート演奏可能な
  7.  .mdc, mdx, mdr, mdz, rcp, r36, mid, std, mff, smf, zms, opm の演奏ができます。
  8. プログラム演奏、シャッフル演奏、リピート演奏が可能です。従来のプレイヤーのよ
  9. うにプログラムファイルを用意する必要はありません。KF から複数ファイルを転送す
  10. るだけで自動で連続演奏を行います。
  11.   また MCDRV 最大の特徴の1つである2重演奏に対応しました。1台の X68K で、MIDI
  12. 音源 と FM音源 で別の曲データを同時に演奏することもできます。
  13.  
  14. v1.13->1.14の変更点:曲の任意の位置(途中)からでも再生できるようになった(バー
  15.     グラフモード)
  16.  
  17.  
  18. ●使い方
  19.  
  20.   あらかじめ MCDRV を常駐させてから Ko-Window を起動しておいて下さい。(MCDRV
  21. 付属コンバータのインストールも忘れずに)
  22.  
  23.   その後 KoMcp を Command.win や KF.win 上から起動します。演奏するファイルは、
  24. 起動時のコマンドラインから、または起動後 KF 等のシェルから転送して与えます。
  25.  
  26.  
  27.  
  28.  == コマンドラインからファイルを与える方法 ==
  29.  
  30.     komcp [<スイッチ>] [<演奏ファイル> .. ]
  31.  
  32.   起動時に演奏ファイルを与えると、起動後即演奏を開始します。ファイルは一度に
  33. 複数与えることができます。ワイルドカード展開ができるので、komcp *.mdx という
  34. ような使い方が可能です。
  35.  
  36.   例: *.rcp 全部をシャッフルリピート再生する
  37.  
  38.     komcp -l3 *.rcp
  39.  
  40.  
  41.  == 起動後に演奏ファイルを与える方法 ==
  42.  
  43.   起動後 KF.win から曲データファイル名をドラッグして、この KoMcp のウィンドウ
  44. の上まで運んでくるだけで、その曲を簡単に演奏させることができます。このとき複
  45. 数の曲を同時に運んで来ると、連続演奏(プログラム演奏)させることができます。
  46.  
  47.   また、Command.win や他のウィンドウから Clip&Paste やドラッグでファイル名を
  48. 転送するとその曲を演奏します。
  49.  
  50.  
  51.   なおプログラム演奏で、特にファイル数による制限はありません。表示は 999 まで
  52. ですが実際はメモリ容量限界までファイルを登録することができます。
  53.  
  54.  
  55.  
  56. ●演奏可能な曲データ
  57.  
  58.   演奏可能なファイルは以下の通りです。(拡張子)
  59.  
  60.     .mdc            KoMcp が自分で読み込んで演奏します
  61.     .mdx, mdr        mdx2mdc.r へ渡します
  62.     .mdz            mdx2mdz.r へ渡します
  63.     .rcp, r36        rcp2mdz.r へ渡します
  64.     .mid, std, mff, smf    smf2mdz.r へ渡します
  65.     .zms, opm        zms2mdc.r へ渡します
  66.     上記以外        mmcp.r を呼び出します
  67.  
  68.  
  69.  
  70. ●起動時のオプションスイッチ
  71.  
  72.   引数を含めて順番は任意です。ただし大文字小文字の区別があります。スイッチ記
  73. 号は '-' のみ使えます。
  74.  
  75.     -x<n>    起動時のウィンドウ位置
  76.     -y<n>
  77.     -h<n>    起動時のウィンドウの横サイズ(縦サイズは固定)
  78.  
  79.     -t<n>    起動時のTIME表示(0:経過時間,1:残り時間,2:ループ数,3:バーグラフ)
  80.     -l<n>    起動時の演奏モード設定 (0~5 = NormalPlay~SinglePlay)
  81.     -F<n>    フェードアウトタイム指定 (default 12)
  82.  
  83.  
  84.  
  85. ●ウィンドウ操作
  86.  
  87.     ┌───────────────────────────┐
  88.     |□□□           KoMcp 1.14              □|
  89.     ├───────────────────────────┤
  90.     |演奏曲のタイトル                    |
  91.     |□□□□□□ [  0:00>    1/  5] 演奏曲のファイル名    |
  92.     └───────────────────────────┘
  93.           ↑     ↑   ↑↑  ↑ ↑
  94.     操作スイッチ   TIME 状態|  |バッファ内の曲数
  95.                 | プログラムナンバー
  96.                    演奏モード
  97.  
  98.   【操作スイッチ】左から並びの順です  左クリックで操作できます
  99.  
  100.     [>>]    倍速再生(解除は再クリックか PLAY or STOP)
  101.     [!!]    一時停止/演奏再開
  102.     [>]    演奏開始
  103.     [■]    演奏停止
  104.     [!<]    前の曲を演奏します
  105.     [>!]    次の曲を演奏します
  106.  
  107.   【TIME】ポップアップメニューで以下の4種類の表示を切り替えできます
  108.  
  109.       [  0:00]    演奏開始からの経過時間表示
  110.       [- 0:00]    曲の終わりまで残り時間を減算表示(ループしてる曲の場合,
  111.               ループ以後は [+ 0:00] となり経過時間と同じになります)
  112.       [L 0000]    ループしている曲の場合ループ数表示
  113.     [====      20%]    曲データ全体のうち、どれだけ演奏したかを比率で表示し
  114.             ます。この状態の時は、直接バーグラフ上を左クリックす
  115.             ることにより任意の位置から演奏をすることができます。
  116.  
  117.   【状態】
  118.  
  119.     無表示        演奏停止中
  120.     [>]        演奏中(PLAY)
  121.     [>>]        倍速演奏中(PLAY)
  122.     [!!]        一時停止中
  123.  
  124.   【演奏モード】
  125.  
  126.     ○        リピートマーク   リピート演奏時に表示されます
  127.     R        シャッフルマーク シャッフル演奏時に表示されます
  128.     1        シングルマーク     シングル演奏時に表示されます
  129.  
  130.             Normal Play   時の表示  -> 「    」
  131.             Shuffle Play  時の表示  -> 「  R」
  132.             Normal Repeat 時の表示  -> 「○  」
  133.             Shuffle Repeat 時の表示 -> 「○R」
  134.             Single Repeat 時の表示  -> 「○1」
  135.  
  136.   【プログラムナンバー】
  137.  
  138.     現在演奏している曲の番号です。
  139.  
  140.   【バッファ内の曲数】
  141.  
  142.     バッファ内にストックしてある曲数です。
  143.  
  144.  
  145. ・その他の操作
  146.  
  147.   タイトルおよびファイル名は、マウスの左ドラッグで転送できます。
  148.  
  149.   マウス右ボタンでポップアップメニューが出ます。ここで演奏モードを切り替えと
  150.   裏演奏バッファ(Buf2)の操作ができます。
  151.  
  152.   情報表示ウィンドウ内を左クリックすると、時間表示のモードを切り替えできます。
  153.   バーグラフ表示モードでは、右側の % 表示の上で切り替えができます。
  154.  
  155.  
  156.  
  157. ●演奏モード
  158.  
  159.   プログラム演奏の種類は以下の通りです。演奏モードは、マウス右ボタンのポップ
  160. アップメニューで切り替えることができます。
  161.  
  162.     Normal Play    曲データを順に連続再生します。曲の演奏が終わると次の
  163.             曲を演奏します。ループ曲は一周終わった時点でフェード
  164.             アウトさせます。全部の曲の演奏が終わると終了します。
  165.  
  166.     Shuffle Play    曲データをランダムな順番で演奏します。それ以外は
  167.             Normal Play と同じです。
  168.  
  169.     Normal Repeat    曲データを順に再生します。全曲の演奏が終わると最初か
  170.             ら演奏し直します。
  171.  
  172.     Shuffle Repeat    曲データをランダムに再生します。全曲の演奏が終わると
  173.             別並びで演奏し直します。
  174.  
  175.     Signle Repeat    1曲リピートです。ループ曲はそのまま演奏を続け、ループ
  176.             してない曲はループが終わると再演奏します。
  177.  
  178.  == モード対応表 ==
  179.  
  180.  モード         演奏順    繰り返し  LOOP曲の扱い       LOOPなしの曲の扱い
  181. ----------------------------------------------------------------------------
  182.  Normal Play     データ順   なし     FadeOutし次の曲へ  終了したら次の曲へ
  183.  Shuffle Play    ランダム   なし     FadeOutし次の曲へ  終了したら次の曲へ
  184.  Normal Repeat   データ順   全曲     FadeOutし次の曲へ  終了したら次の曲へ
  185.  Shuffle Repeat  ランダム   全曲     FadeOutし次の曲へ  終了したら次の曲へ
  186.  Single Repeat   1曲のみ    1曲      そのままループ     終了したら再演奏
  187.  
  188.  
  189. ・曲演奏中にシャッフルモードに切り替えると?
  190.  
  191.   シャッフルマークをON/OFFしても、曲演奏中にはいきなりシャッフル演奏にはなり
  192. ません。一度 STOP させ、再び PLAY を行う時、またはリピート時は一度全曲演奏が
  193. 終わって2周目に入る時にランダムになります。なお、リピートマークの方は、当然曲
  194. 演奏中でも有効です。
  195.  
  196.  
  197. ・プログラムファイル数(バッファ内の曲数)が 0 の時は?
  198.  
  199.   MCDRV で曲を演奏中、または過去に曲を演奏させてから KoMcp を引数なしで起動す
  200. ると、この状態になります。この時 PLAY するとドライバの MCDRV バッファ内曲デー
  201. タを演奏します。もし Repeat マークがついていれば 1曲終了しても再演奏します。
  202. (Single Repeat 相当) Repeat マークがなければ通常の1曲演奏になります。ループし
  203. ている曲ならループし、そうでなければ演奏が終わると終了します。
  204.  
  205.  
  206.  
  207. ●ジャンプ演奏
  208.  
  209.   右ボタンのポップアップメニューで「Time BarGraph」を選ぶと情報ウィンドウ部の
  210. 表示がバーグラフモードになります。この状態で、グラフ上の任意の位置を左クリッ
  211. クすると、直接その位置から演奏ができるようになります。(MCDRV のジャンプ演奏
  212. 機能)
  213.   左クリックしたあと、実際のバーの表示はタイミングが遅れて表示更新されますの
  214. で注意して下さい。(内部での処理は正常に行われています)
  215.  
  216.  
  217.  
  218. ●2重演奏について
  219.  
  220.   MCDRV 最大の特徴である2重演奏ができます。例えば MIDI 音源のみ使用した曲と、
  221. 内蔵音源(FM&ADPCM)のみ使用した曲があれば、その曲は一度に同時に鳴らすことがで
  222. きます。( RCP データと MDX データの同時演奏等) KoMcp には次の2つの演奏バッファ
  223. があります。
  224.  
  225.   Buf1    通常曲を演奏するバッファ。プログラム演奏は常にこのバッファ上で行われ
  226.     ます。演奏状態の表示が行われるのはこのバッファのデータのみです。
  227.  
  228.   Buf2    Buf1 の演奏データを1曲だけコピーしておくことができます。(一種の裏バッ
  229.     ファ) ただし ADPCM データは保存できません。直接こちらのバッファに曲を
  230.     展開したり複雑な演奏のコントロールはできません。演奏状態の表示もあり
  231.     ません。Buf2 のコントロールはマウス右ボタンのポップアップメニューから
  232.     のみ行えます。
  233.  
  234.    <<ポップアップメニューの Buf2 操作>>
  235.     Buf2 Copy    Buf1 の内容を Buf2 にコピーします
  236.     Buf2 Play    Buf2 の曲の演奏を行います
  237.     Buf2 Stop    Buf2 の曲の演奏を停止します
  238.     Buf2 Title    Buf2 に格納さている曲データのタイトルをコンソールに
  239.             表示します。
  240.  
  241.  
  242.   同じ音源を使用する曲データを同時に演奏した場合は、Buf2 で演奏している曲のト
  243. ラックが優先されます。もちろん表に出てこなくても裏では演奏が続行されているの
  244. で、Buf2 の演奏を止めればちゃんと進んだとこから Buf1 の曲が表に出てきます。た
  245. だし、ADPCM を含め、同じ音源の資源の共有には音色の問題等もあるため、できるだ
  246. け FM音源と MIDI音源、というように音源を取り合わない形での演奏をお勧めします。
  247.  
  248. ・具体的な2重演奏の方法
  249.  
  250.   (1) まず普通に操作して、何か曲データを演奏させます。その後(演奏中でも構わな
  251.       い)ポップアップメニューから「Buf2 Copy」を実行します。これでその曲デー
  252.       タが Buf2 へコピーされました。
  253.  
  254.   (2) 次に別の曲データを演奏させます。その曲が鳴っている状態で、ポップアップ
  255.       メニューの「Buf2 Play」を実行すると、同時に Buf2 の曲も演奏します。
  256.  
  257.   Buf1 の曲が終わっても Buf2 は演奏し続けることができます。ただし、Buf1 で別
  258. の曲の演奏開始や PLAY 操作をすると、Buf2 の演奏も止まってしまいます。なお、
  259.  Buf1 で Single Repeat している場合は、Buf1 の再演奏が始まっても Buf2 の曲は
  260. 止まりません。
  261.  
  262.  
  263.  
  264. ● EventUser コントロール
  265.  
  266.   外部から演奏ファイルのプログラムを行うことができます。
  267.  
  268.     UserString    をファイル名とみなして演奏(1曲)
  269.     UserPaste    をファイル名とみなして演奏(1曲)
  270.     UserStrings    ファイル名とみなしてプログラム演奏(1~複数曲)
  271.  
  272.   さらに UserString で以下のコマンドによる細かなプログラム指定ができます。
  273.  
  274.     コマンド
  275.     "Open:"        プログラム登録モードを開始する(従来のPROGは全削除)
  276.     "Add:<file>"    ファイル名を登録する
  277.     "Close:"    プログラム登録モードを終了する
  278.     "Play:"        曲の演奏を開始する
  279.     "Mode:<mode>"    プログラムモードを設定する <mode>=0~5
  280.  
  281.   Open: したあと Add: を実行する度にファイルを順次追加登録します。登録を終了
  282. する時は必ず Close: を行って下さい。 Close: せずに他の操作を行うと暴走する可
  283. 能性があります。
  284.  
  285.  
  286.  
  287. ●注意
  288.  
  289.   プログラム演奏を行わせている場合、FEP 等を使用していると、曲の変わり目で
  290.  FEP が強制 OFF されてしまう場合があります。これはチャイルドプロセスを走らせ
  291. た場合に起こるもので、Human側の都合(?)のようです。使用時は注意して下さい。
  292.  
  293.  
  294.  
  295. ●最後に
  296.  
  297.   Ko-Window の上で作ったプレイヤーとしては(たぶん) 5つ目です。KoRCP や KoMAP
  298. にあったプログラム登録曲数限界をすべて取り除き、KoMAP の複数ドラッグによるプ
  299. ログラム演奏をより強化(わかりやすく)したのが今回の KoMcp になります。多分完成
  300. 度では Ko のプレイヤーで1番じゃないでしょうか。
  301.   これはすべて非常に扱いやすい MCDRV のおかげです。(常駐解除ロックやイベント
  302. CALL等は便利過ぎ) そして技術資料の提供を含め、作者であるへへネットの かる さ
  303. んにさまざまお世話になりました。ありがとうございました。その他 MCDRV 関連ツー
  304. ルの作者の方に感謝します。
  305.   このプログラム (KoMcp.win) の転載、配布は自由です。
  306.  
  307.  
  308. v1.00 95/01/10    取り敢えず演奏ができるだけ
  309. v1.10 95/01/10    2重演奏対応。与えるファイル名のワイルドカード展開を行うように
  310.         なった。モード設定のバグ修正。起動時「komcp *.mdx *.rcp」とす
  311.         るだけのお手軽で OK !
  312. v1.11 95/01/11    曲データ中のタイトル情報が128文字以上あるとバッファあふれし
  313.         ていたのを直した。アイコン化,リサイズをつけた。
  314. v1.12 95/01/23    zms2mdc を呼び出していなかったバグを修正。
  315. v1.13 95/02/06    MCDRV0.60のワークに対応
  316. v1.14 95/03/16    ジャンプ演奏機能(バーグラフ表示)を追加
  317.  
  318.  
  319.  
  320. ●連絡先
  321.  
  322. 小笠原博之 oga@dgw.yz.yamagata-u.ac.jp
  323.   SPS-NET: SPS0783 COR.
  324. DenDenNET: DEN0006 COR.
  325.  
  326.